安いだけではないバス旅の魅力を理解しよう

バス旅は安いということがよく知られていますが、本当に安いことだけが魅力なのでしょうか。価格面以外にもバスで移動するメリットがあるからこそ頻繁に利用しているという人も大勢います。バス旅の仕方にも色々あるのでどんな魅力があるのかをよく理解し、旅行を満喫するための有用な手段として積極的に活用してみましょう。

バス旅は安いだけでなく便利

バス旅は他の交通手段を使う旅行に比べて交通費を安上がりにできるのは確かです。

移動距離が長い場合には電車や飛行機を使った方が安いこともありますが、車で移動できる範囲内で旅行をするならバスの方が安くなるでしょう。

運転手代がかかるものの、高速料金やガソリン代も含めて利用者全員で負担する形になり、一人あたりが支払う金額は少なくて済むからです。しかし、バス旅はただ安いだけではなく、移動するのに便利な面もあります。電車や飛行機に比べて柔軟性がある移動手段なのがバスや車の特徴です。

駅がなくても道さえつながっていれば行けるので、山奥にも海岸にも簡単にアクセスできます。自家用車やレンタカーを使うのと違って、バスは運転しなくても良いのもメリットです。長距離の運転で疲れてしまうこともありません。

お酒を飲んでも構わないだけでなく、疲れ果てて眠ってしまっても大丈夫です。また、車の駐車場所にも困ることはないので安心して旅行を楽しめます。さらに、運転をしてもらえるので自分で道を調べておかなくても問題ありません。

移動は全て運転手任せにできるので、自由行動のときに何をしたいかだけ考えて旅行計画を立てれば大丈夫です。忙しくて綿密な旅行計画を立てられないという人もバス旅にすれば十分に満喫できる旅行ができます。特にバスツアーに申し込めば充実した旅行を楽しめるでしょう。

日帰りで楽しめるバスツアーの魅力

バスツアーを利用すると日帰りで一日をかなり充実させられます。安いバス旅の方法としてもよく知られていて、5千円前後で行けるツアーが連日のようにして催行されているので検討してみましょう。旅行会社がスケジュールを綿密に考えて作り上げているのが特徴で、時間の無駄がほとんどありません。

朝早くに出発して夜に帰ってこられるようにスケジュールが立てられていて、午前中にどこか観光スポットに一箇所程度立ち寄り、昼ご飯を食べて午後に二箇所程度行くというのが一般的です。ツアーの目的や行き先によってスケジュールにも違いはありますが、内容がとても濃くなっているのが魅力として知られています。

このスケジュールがかなり正確なのも日帰りバスツアーの特徴です。どのくらいの滞在時間があれば観光スポットをツアー参加者が満足に回ってきてくれるかを旅行会社が経験から判断してうまくスケジュールを立ててくれています。

バスの経路もよく考えて混み合うところは回避し、渋滞などによる遅れも想定しているのです。

宿泊付きのバスツアーはバリエーションが豊富

ツアーを使うバス旅は日帰りに限りません。宿泊付きのバスツアーも人気が高く、週末を中心としてよく催行されています。一泊二日か二泊三日の旅程のものが多く、行き先も内容もバリエーションが豊富です。日帰りに比べると安いだけのものより、付加価値を高めたものが多いのも特徴でしょう。

宿泊先のホテルや旅館のサービスが優れていたり、美味しいグルメに舌鼓を打てるようになっていたりするツアーは特に人気です。バスを使っているお陰でトータルの費用を考えると安上がりになっています。バスツアーのバリエーションとして夜行バスを使うものもあります。

しばしば宿泊なし、0泊2日、0泊3日となっているものもありますが、車内泊という形で記載されているツアーもあるでしょう。

前日の夜に出発して現地に到着し、丸一日旅行を楽しめるという仕組みです。帰りも夜行バスにすると夜中まで遊べることになります。スキーツアーなどで多いパターンで、一日を十分に現地で使いたいと考えたら候補にしてみましょう。

オリジナルのバス旅を作る魅力

バス旅は自分でオリジナルものを作り上げることも可能です。高速バスが各地をつないでいるので、移動手段として高速バスを利用して計画を立てれば良いだけなので簡単です。移動手段として安いだけでなく、駅がなくてなかなか電車ではアクセスできないようなところにも行きやすいのが魅力でしょう。

特に山間部にはバスでのアクセスがしやすいことが多く、温泉街が広がっている山の中には主要都市からの直通バスがあります。

観光地から別の観光地へ移動できる高速バスや路線バスもあるので、うまくバス網を駆使して効率よく回れるように予定を組みましょう。高速バスには昼行バスと夜行バスがあるので、うまく組み合わせて使うと旅費がかなり安くなります。

夜になったら夜行バスで移動するようにスケジュールを組むとホテル代が一切かからないからです。お金にあまり余裕がないときでも何日も旅行して全国各地を巡ることもできる可能性があります。ただ、バスの中で眠れないと疲れが溜まってしまいがちなので気をつけましょう。

シートがよく傾き、独立している夜行バスも増えているので、長期のバス旅を考えているときには少し高くても良いシートを選ぶのが賢明です。

安かろう悪かろうにしないためのポイント

安いからバス旅をしようと考えてしまうと旅行の満足度が下がってしまうことがあるので注意しましょう。安かろう悪かろうにしないためには、どんな目的で旅行に行こうとしているのかをよく考えるのが大切です。手軽に日帰り旅行に行きたいなら日帰りバスツアーは魅力的ですが、一日の内容が濃いので疲れも伴うのは確かです。

もっとゆっくりと過ごしたいと思うなら自分でスケジュールを決めて出かけた方が良い可能性もあります。逆にバスツアーの場合には現地での行動を拘束されるのが不安でオリジナルのバス旅を考える人もいます。結果として安旅を作り上げることができても、安くしようとしすぎて観光に十分に時間を割けずに終わってしまうこともあるでしょう。

移動手段としてバスは遅い方なので場合によっては新幹線などを併用した方が良いこともあります。ツアーにオリジナルの旅程を組み合わせても良いでしょう。できるだけ柔軟に考えて納得できるプランを作り上げることがバス旅を満喫する上で重要なポイントです。

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